むし歯
できるだけ自分の歯を残す
当院では、むし歯治療の際、できるだけ患者様自身の歯や神経を残すようにしています(これをミニマルインターベンションと言います)。従来の治療では、むし歯を取り除くことを重視していたため、患部の周囲まで大きく削り、詰め物や被せ物をしていました。しかし、現在は、いかに歯を長く保つかを重視する治療がスタンダードになってきております。歯を残すことが、食べ物を噛んだ時の感覚を脳に伝え、そのことが、将来患者様の健康にも大きく影響してくるという結果が報告されているからです。当院でも、患者様の歯をなるべく残し、歯の寿命を長くする考え方で治療しています。
細部にこだわる
むし歯の治療をするとき、削った箇所に詰め物や被せ物をすることになります。その際、きちんと消毒ができていなかったり、湿気が残っていたり、合わないものを無理やり接着したりすると、後で治療箇所に菌が繁殖し、むし歯が再発してしまいます。当院では、そのようなことがないよう、細かい処置にも気を配りむし歯の再発防止に努めています。
根管治療
このようなトラブルでお悩みの方いらっしゃいませんか?
- 虫歯が進行して歯を抜くしかないと言われてしまった
- なんども同じ歯を治療している
- 神経を取ったのに歯に痛みがでたり、歯茎が腫れてしまっている
根管治療の治療方法
しっかりとした根管治療を行えば自分の歯を助けることが出来ます。
当院では、歯の根管治療経験が3000症例以上ある医師が、最大限注意をはらい再発しない様に治療を行っております。再発にお困りの方・歯を残したい方は、当院にご相談ください。
● 根管治療症例①:
過去に治療を受けた歯が再発してしまい、他院では抜歯しかないと診断されましたが、ご自身の歯を残したいとのことで、当院に来院されました。
● 根管治療症例②:
大きな病変が見つかり、抜歯しかないと他院で診断されましたが、どうしてもご自身の歯を残したいという思いがあり、当院に来院されました。
歯周病
大人になったら、むし歯よりも歯周病
歯の病気と言えば、むし歯をイメージする方が多いと思いますが、実は大人になるとむし歯よりも歯周病のケアが重要になってきます。30代以降は歯周病の患者が急激に増えてきます。実は、歯を失う理由の第一位は、むし歯(32.4%)ではなく歯周病(41.8%)なのです[8020推進財団・全国抜歯原因調査(2005)より]。
歯周病は、歯の表面に細菌の塊が付着して、歯肉が侵される病気です。ただし、初期の歯周病は自覚症状がほとんどなく、歯磨きをしていると血が出る、歯ぐきが痛い、しみるなどの症状が出たら既に歯周病はかなり進んでいると考えられますので、できるだけ早く治療を始めましょう。
予防と日々の手入れが大事
歯周病の治療は、むし歯のように削って詰めるという単純なものではありません(歯周病は歯ではなく歯肉の病気なのでそもそも削ることもできません)。口内環境を良くし、細菌が繁殖しないようにしていくことが歯周病の治療です。特に、ご自宅で歯を正しく磨くことはとても重要です。場合によっては、いくつかの歯ブラシを使い分けながら、磨きにくいところまでしっかりと磨く必要があります。
また、歯石など、どうしても家庭では取れない汚れもありますので、定期的に歯科医院でお掃除することが大事です。歯周病は親からの遺伝もあると言われていますので、ご両親が早くに歯を失くしてしまった方は、特に気をつけて検診やお手入れされることをお勧めします。
当院の歯周病治療
▼ 診断
レントゲン撮影・歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の隙間の深さを測定し、どの程度歯周病が進行して いるか調査します。(歯周病の原因は一人ひとり異なりますので、治療していく前に検査を行い適した治療を行っていきます。)
▼ 歯磨き指導
歯肉炎・歯周病の症状を改善させるためには、ご自宅での適切な歯磨きが欠かせません。一人ひとりのお口の状態に合った歯磨き方法を指導致します。
▼ PMTC
PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科医院で歯をきれいにするクリーニングの事です。歯磨きでは落としきれない汚れ(タバコのヤニ・茶渋)や歯と歯の間、歯周ポケット内に溜まった汚れなど、ホームケアでは不十分な部位を歯科衛生士によるクリーニングによって補うことができます。
▼ スケーリング
スケーラーと呼ばれる専用の器具を使って日頃の歯磨きでは落としきれないプラークや歯石を除去する処置です。歯石自体悪いものではありませんが、歯石の表面には無数の穴が空いているため細菌の住み家になってしまいます。歯石の表面は凸凹しているため、歯垢がつきやすく細菌の温床になるばかりでなく、歯茎を刺激し、歯周病の原因になったり歯周病を悪化させます。(歯肉炎・軽度歯周病)
▼ ルートプレーニング
歯周病ポケットに隠れたスケーリングだけでは除去できない歯垢・歯石を除去し再び歯石が付着しづらいように歯の根の周りをツルツルに仕上げます。痛みが強い場合は麻酔をして除去することもあります。(歯周病中等度~重度)
※歯石の付着量や歯周病の進行具合によって通院回数は異なります。